夜中にトイレへ行っても目が覚めない家にした|「ほんのり点灯」が使えた2部屋と、諦めた1か所

夜中にトイレへ行っても目が覚めない家にした|「ほんのり点灯」が使えた2部屋と、諦めた1か所


夜中に目が覚めてトイレに行くとき、照明が普通の明るさで点くと、そのあと寝つけなくなります。

我が家は、夜中に起きてから寝室に戻るまで、自分でスイッチを触る照明が1つもありません。 廊下もリビングも暗いまま歩きます。洗面所とトイレだけが、人が入ると「まぶしくない明るさ」で自動的に点きます。

Panasonicの人感センサー付きスイッチの「ほんのり点灯」という機能でやっています。3か所に人感センサーを入れる計画でしたが、そのうち1か所では使えませんでした。しかも使えない理由が分かったのは、建築中でした。

この記事でわかること

  • 「ほんのり点灯」が実際にどう動くか
  • 1年半使って落ち着いた設定値
  • 人感センサー付きスイッチと、別置きの人感センサーが併用できなかった話
  • センサーを置く場所を、部屋の死角で判断する理由

先に結論

場所使ったものいまの状態
洗面所・トイレ熱線センサ付自動スイッチ WTK12749Wほんのり点灯を毎日使っている
寝室〜LDK間のホール親器 WTK1411K + 天井取付の子器 WTK29111K + 調光・調色スイッチセンサー機能は使っていない。手動でON/OFF
LDK(スマート電球のスケジュール)使うのをやめた

3か所のうち、1年半後も動いているのは洗面所とトイレの2か所だけです。

夜中の動線

寝室を出る。ホールは暗いまま。LDKも点けない。LDKの通路の上にWi-Fiのアクセスポイントがあって、そのLEDがうっすら光っているので、家具の位置が分かる程度には見えます。そのままLDKを横切る。

洗面所に入ると、薄暗く点きます。 トイレに入ると、そこも薄暗く点きます。用を足して出ると、少ししてから自動的に消えます。

まぶしくないので、部屋に戻ってすぐ寝られます。

※この記事の写真は、スマートフォンの自動露出が入るため、実際に目で見た明るさとは差があります。

洗面所とトイレ:WTK12749W

洗面所とトイレに入っているのは、Panasonic コスモシリーズ ワイド21の熱線センサ付自動スイッチ、品番 WTK12749W です。トイレ壁取付用として売られているもので、2線式・換気扇連動用・ほんのり点灯モード対応と説明書に書かれています。

扉を開けたWTK12749W。上段に点灯保持時間と明るさセンサ、下段にほんのり点灯継続時間と換気扇遅れ時間のつまみが並ぶ

周囲の明るさと時間帯で、3つの動き方をします。

周囲の状況動き
昼間など明るいとき換気扇のみON。照明は点灯しない
夕方など暗いとき照明も換気扇もON(全点灯)
ほんのり点灯の時間帯まぶしくないように設定した明るさで点灯。同時に換気扇もON

人がいなくなると、いずれも自動でOFFになります。点灯は約2.5秒かけてじわっと明るくなる「ソフト点灯」です。

いまの設定値

扉を開けるとつまみが並んでいます。1年半でこの値に落ち着きました。

項目我が家の設定説明書の推奨
点灯保持時間約3分洗面所は約4分、玄関は約1分
明るさセンサ約10 lx
ほんのり点灯 継続時間6時間(23:00〜翌5:00)4〜8時間で設定
ほんのり点灯の明るさぎりぎり点灯する下限

明るさセンサを「切」にした理由

説明書のおすすめは約10 lx です。周りがそれより明るいと、人が近づいても照明は点きません。廊下や玄関なら、昼間に無駄に点かないので理にかなっています。

我が家の洗面所とトイレには窓がありません。 昼でも暗いので、明るさで判断させる意味がない。中途半端に判定されて点かないほうが困ります。

そこで明るさセンサを「切」にしました。説明書には、切にすると明るさに関係なくセンサが働くと書かれています。時間帯を問わず、人を検知したら点くという設定です。窓のない水回りで使うなら、ここは最初から「切」でいいと思います。

ほんのり点灯の明るさは、カバーを外して決める

継続時間のつまみは扉を開ければ触れますが、ほんのり点灯の「明るさ」はそこにありません。 プレートと化粧カバーを外して、中のUP/DOWNボタンで調整します。カバーは工具なしで簡単に外せるので、身構えるような作業ではありません。

我が家は「ぎりぎり点灯する」ところまでDOWNボタンで下げました。これ以上暗くすると消えてしまう、という位置です。押している間に照明が少しずつ暗くなるので、暗い部屋の中で見当をつけながら決める作業になります。夜のほうが決めやすいです。

住んでから何度でも調整できるので、引き渡しの時点で決めきる必要はありません。

なお開始時刻は、つまみを「切」から回した瞬間で決まります。23:00に「6」に合わせれば、以後は毎日23:00から6時間です。説明書には、停電や球切れが起きると開始時刻が変わるので再設定が必要とあります。1年半のあいだ、まだそうなったことはありません。

「消灯お知らせ」で気づいて、動く

このスイッチには、消える6秒前にいったん減光する「消灯お知らせ」が付いています。

買う前は気にも留めていない機能でした。実際には、小用のように3分以内で出る場面では減光まで届かないので気づきません。気づくのは、トイレに長く座っているときと、洗面所で長く作業しているときです。減光したら体を少し動かして、検知させ直します。

人感センサーの照明で「動かないでいると消える」のは避けられません。消える前に予告があるかどうかで、体感はかなり変わります。

ホール:センサーから見えない場所があった

寝室とLDKの間にホールがあります。ここにも同じWTK12749Wを入れて、夜は薄暗く点くようにするつもりでした。

問題は、ホールがL字だったことです。

スイッチはLの字でいう底辺の横棒、LDKの入口からは見えない壁にあります。LDKはLの縦棒の先。LDKからホールに入っても、すぐには検知されません。寝室の入口あたりまで進めば検知して点灯しますが、そこまで歩いてから点いても意味がありません。 暗い区間を通り抜けたあとで明るくなるだけです。

ホールの配置図。スイッチはL字の底辺側の壁、LDKからの入口は反対の端にある

そこで、LDK側の天井にセンサーを増設する計画にしました。

子器を足すと、ほんのり点灯を失う

ここで詰まりました。

Panasonicの「かってにスイッチ」には、大きく2つの系統があります。

WTK12749W は2線式で、単体で完結するタイプです。 説明書に子器の記載がありません。そのかわり、ほんのり点灯と換気扇連動が付いています。

もう一方が、親器と子器を組み合わせるタイプです。 親器 WTK1411K(正式にはWTK1411WK。図面や部材表では色記号を省いた表記になります)は3線式/4線式で、メーカーの案内によれば親器1台に子器を2台まで接続でき、最大3か所から検知できます。天井取付の子器も用意されています。

つまり、離れた場所からも検知させたいなら親器はWTK1411K系になる。そしてWTK1411K系には、ほんのり点灯がない。

夜に薄暗く点けたい(=ほんのり点灯)と、死角からも検知したい(=子器)は、同時に選べませんでした。

これが分かったのは建築中です。設計士から「併用できない」と説明を受けました。設計士がメーカーに確認したところ、併用できるようにしてほしいという要望は他からも多く出ていると聞いた、という話でした。

いまも、併用できる製品はない

この記事を書くにあたって、現在のラインアップを確認しました。

Panasonicの住宅用かってにスイッチでほんのり点灯モードに対応しているのは、「トイレ壁取付」の2線式だけです。親器と子器を組み合わせる4線式の系統には、いまもこの機能がありません。要望が多いという話から数年経ちますが、状況は変わっていません。

これから建てる人も、同じ選択を迫られます。

結果、ホールはこうなった

ホールは、調光・調色スイッチ(オプション)+WTK1411K+天井の子器 WTK29111K、という構成になりました。

ホールのスイッチプレート。左が親器WTK1411K、右上が調光・調色のつまみ

センサーで点けることはできる。明るさも色温度も変えられる。ただし薄暗く自動で点く機能はない。

1年半後、ホールのセンサーは使っていません

いまホールのスイッチは、手動ON/OFFで使っています。センサー機能はオフのままです。

暗くても困らないからです。理由は2つあります。

ホールが狭いこと。 夜に真っ暗でも、数歩歩けばLDKに出ます。暗いのはほんの数秒です。

動線が一直線であること。 寝室から洗面所の入口までは、途中で曲がることも段差を越えることもありません。まっすぐ歩くだけなので、見えていなくても困りません。

ほんのり点灯を諦めてまで子器を足した場所が、いちばん使われていない。書いていて少し情けないのですが、これが1年半後の実際です。

設備で解こうとした問題が、広さと動線の側で消えていました。 センサーの構成をどう組むかより前に、「その区間を暗いまま歩けるか」を考えるべきでした。

LDKも同じで、以前はスマート電球で夜間だけ暗く点くようにしていましたが、いまは使っていません。アクセスポイントのLEDでうっすら見えるからです。スマート電球側の運用は一条工務店でリビングのダウンライトを全部やめた話|ダクトレール+Philips Hue実例に書いています。

これから決める人へ

1. スイッチを置く壁から、部屋のどこまで見えるかを確認する

我が家の洗面所は、出入口が3か所あります(トイレ・洋室(3)・LDK)。それでもWTK12749W 1台で成立しています。壁付けセンサーの検知範囲は水平約160°・約3m とされていて、狭い洗面所ならどこから入っても視野に入るからです。

ホールが駄目だったのは、出入口が2か所だったからではありません。L字に曲がっていて、片側がセンサーから見えなかったからです。曲がっている、袖壁がある、家具で遮られる。この3つがあると死角ができます。

2. その区間を、暗いまま歩けるかを先に考える

自動点灯が必要かどうかは、設備ではなく間取りで決まります。狭くて、一直線で、段差がなく、数歩で明るい場所に出るなら、照明そのものが要らないかもしれません。我が家のホールがそれでした。

3. 親器の設置場所に注意する

メーカーの案内によると、明るさセンサは親器にしか入っていません。 親器の周囲が明るいと、子器の側が暗くて人を検知しても照明が点かない、と書かれています。片側だけ明るくなる間取りでは効いてきます。

4. 照明器具は調光対応品が必要/取り付けには資格が要る

説明書に、調光器に対応していないLED電球・照明器具は使用しないよう警告があります。またスイッチ本体はネット通販で買えますが、取り付けは電気工事士でなければできません。 新築なら打ち合わせで指定するのが確実です。

よくある質問

ほんのり点灯はどのくらいの明るさですか

我が家は「これ以上下げると消える」ぎりぎりまで下げています。夜中に目が覚めた状態で入っても、まぶしいと感じません。足元と便器の位置が分かる程度です。

用を足している途中で消えませんか

長く座っていると減光しますが、そこで体を動かせば検知し直します。1年半、これで困ったことはありません。

点灯保持時間は何分がいいですか

説明書の推奨は洗面所で約4分、玄関で約1分です。我が家は洗面所・トイレとも約3分にしています。短すぎると動作中に消え、長すぎると出たあとしばらく点いたままになります。

トイレの換気扇も一緒に動きますか

動きます。入室と同時に動かすか、退室後に動かすかを切替スイッチで選べて、遅れて止まる時間も5分・10分・15分・30分の4段階から設定できます。

ホールの子器は無駄になりましたか

いま使っていないので、結果的にはそうです。ただしセンサー機能をONにすれば今からでも使えるので、ホールの使い方が変われば出番はあると思っています。

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