一条工務店の標準スマートロック「SADIOT LOCK2」を1年使った正直レビュー
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一条工務店の玄関ドア「ダンジュ」には、SADIOT LOCK2(サディオロック2)というスマートロックが標準で付いてきます。スマホで鍵を開け閉めできるアレです。
ただ、標準のままだと「玄関のすぐそばでスマホを操作して開ける」ところまで。**鍵を一切触らず、近づくだけで自動で開く“ハンズフリー解錠”や、外出先からの操作、Siriで「鍵閉めて」をやろうとすると、別売りのHub(ハブ)**が要ります。
我が家はこのHubを足して1年使いました。結論から言うと、手ぶらで玄関が開く体験は戻れないくらい快適です。一方で「全員に必須か」というとそうでもなく、向き不向きがハッキリしています。この記事では、実際の設定画面と1年使った正直な感想をまとめます。
この記事は玄関収納の記事の続きにあたります。玄関全体のつくりはそちらをどうぞ。
結論:本体だけでも便利。でも「手ぶら解錠」が欲しいならHubを足す
先に要点だけ。
- 標準のSADIOT LOCK2本体だけでも、玄関のそばならスマホアプリで施錠・解錠できる(Bluetooth通信)。
- 別売Hubを足すと、①近づくだけで開くハンズフリー解錠、②外出先からの遠隔操作、③Apple HomeKit/Siri/Alexa連携ができるようになる。
- 我が家はハンズフリー解錠がメイン目的でHubを導入。1年使って満足。
- ただしHubは別売・追加コスト(我が家はHub2Mを9,400円で購入)。「鍵を触らず開けたい」人だけ買えばいい。
まず前提:一条のダンジュは「SADIOT LOCK2」標準。しかも1ドア2ロック

これがダンジュを家の中から見たところ。黒い箱が上下に2つ付いているのが分かると思います。一条のダンジュは1枚のドアに鍵が2つある「1ドア2ロック」仕様なので、SADIOT LOCK2の本体も2個載っています。防犯的には鍵が2つある方が強い、しっかりした仕様です(しかも一条版は電池交換が要りません。これは後半で詳しく)。
本体の正式な型番は MHP-SLS21。アプリの「ロック情報」から確認できます。

この型番が「SADIOT LOCK2(初代ではなく2の方)」の本体です。一条の標準がどちらのモデルかは地味に分かりにくいので、検討中の方の参考になればと。
本体だけでも、玄関のそばならスマホで開け閉めできる
SADIOT LOCK2は本体にBluetoothが入っているので、Hubがなくてもスマホアプリから施錠・解錠ができます。玄関に立ってアプリを開けばOK。「とりあえずスマホで開けたい」だけなら、標準のままでも使えます。
でも“手ぶら”や“外出先操作”は本体だけでは無理
逆に言うと、本体だけだと①近づくだけの自動解錠(ハンズフリー)②外出先からの操作③Siri連携はできません。ここを叶えるのがHubです。
別売のHubを足すと何ができる?我が家の設置の実際
我が家が足したのは SADIOT LOCK Hub2M(別売)です。Hubは「ドアの鍵」と「家のWi-Fi」を中継する箱で、我が家ではリビングのコンセントに挿したUSB電源アダプタに取り付けて給電しています(純正の「SADIOT LOCK Adapter」ではなく、家にあった汎用のUSB電源を使っています)。電源と電波が安定する場所であればOKで、ドア付近に置く必要はありません。
Hubを足すとできるようになったのは、主にこの3つです。
- ハンズフリー解錠:スマホを持って玄関に近づくと、鍵を触らず自動で開く(我が家のメイン目的)。
- 外出先からの遠隔操作:会社や外出先から施錠状態を確認・操作できる。
- HomeKit/Siri/Alexa連携:「Hey Siri、鍵を閉めて」で施錠。スマートスピーカーからも操作できる。
設定はこうした(初心者向け・実際の画面)
アプリの「ロックの設定」画面がこちら。我が家の実際の設定です。

「ハンズフリー操作=オン」「リモート操作=設定済み」「Apple Watch操作=設定済み」「1ドア2ロック設定=設定済み」になっているのが分かります。順番に説明します。
① ハンズフリー操作をオンにする
「ハンズフリー操作」をオンにすると、近づくだけで解錠する設定に入れます。

仕組みは、スマホのGPSとBluetoothの合わせ技です。いったん家から半径約150m以上離れて外出した後、戻ってきてドアの手前およそ5〜10mまで近づくと自動で解錠されます。「家の中でちょっと動いただけで勝手に開く」ことがないよう、一度しっかり離れることが条件になっています。
上の画面の地図は、プライバシーのため登録位置をわざと別の場所(ディズニーランド)に差し替えて撮影しています。実際は自宅が登録されています。
② 解錠距離・タイムアウトはデフォルトのままで十分だった
ハンズフリーには微調整メニューがあります。解錠距離の調整(どれくらい近づいたら開くか)と、タイムアウト時間(ドア前に着くまでの猶予)です。


我が家はどちらもデフォルトのままで問題なく使えています。「ドアからかなり手前で開いてしまう/なかなか開かない」と感じる人だけ、ここをいじれば調整できます。
③ オートロックは“あえて未設定”にしている
SADIOT LOCK2には、閉まったら自動で施錠するオートロック機能もあります(ドア開閉検知式が使えるのはLOCK2の強み)。ただ我が家はあえてオートロックを未設定にしています。
理由は、子どもがいるからです。オートロックをオンにすると、子どもがふらっと外に出た拍子に鍵がかかって締め出されてしまうのが怖い。便利さよりも「締め出しゼロ」を優先して、施錠は手動またはSiriにしています。ここは家庭の事情次第なので、締め出しリスクが低い家ならオートロックをオンにする選択もアリです。
④ HomeKit連携で「Hey Siri、鍵を閉めて」
Apple HomeKitに登録すると、iPhoneの「ホーム」アプリに鍵が表示され、Siriやスマートスピーカーから操作できます。

我が家は照明もHomeKitでまとめているので、玄関の鍵も同じ画面で状態が見えるのが地味に便利です。寝る前に「鍵かかってる?」を画面でひと目で確認できます。
1年使ったハンズフリー解錠の“正直な”精度
ここがこの記事の本題です。メーカーサイトには「近づくだけで開く」としか書いていないので、1年使ったリアルな体感を正直に書きます。
結論から言うと、体感でだいたい20回に1回くらいは、近づいても自動で開かないことがあります。逆に言えば残りの19回は、スマホをポケットやカバンに入れたまま、何もせずスッと開きます。打率としては十分実用的で、「手ぶらで帰宅 → そのままドアを引く」がほぼ日常になりました。
開かなかったときも難しいことはなく、スマホのアプリを開いてタップすれば解錠できるので、立ち止まって数秒で済みます。「全然開かなくてイライラする」というほどではありません。
そして締め出されたことは1年で一度もありません。前述のとおりオートロックを未設定にしているので、勝手に鍵がかかること自体がなく、ハンズフリーが効かない日でも締め出しの心配はゼロです。ここは安心して使えています。
電池交換は不要。ここが市販版との一番の違い
ここは一条で建てる人にぜひ知っておいてほしいポイントです。
市販のSADIOT LOCK2は電池駆動で、CR123Aリチウム電池を目安で半年〜1年ごとに交換する必要があります。レビュー記事でも「電池の持ち」はよく話題になります。ところが、一条のダンジュに標準搭載されている個体は「常時給電」の特別仕様になっていて、ドア側から電源が来ているため、電池交換が基本的に不要です。
アプリの電池残量画面を見ると、上側・下側それぞれにA・Bの電池が表示されます(1ドア2ロックなので2台ぶん=計8本)。

我が家は1年使っていますが、ご覧のとおり残量はずっと満タンのまま。市販レビューで定番の「半年で電池切れ」が、一条のダンジュ版では起きません。本体に電池スロット自体はあるので残量表示は出ますが、常時給電なので消費されない、という仕組みのようです。市販品を自分で買って貼る場合と比べた、地味だけど大きなメリットです。
半年で本体がドアから浮いてきたことがある(修理対応済み)
正直に書きます。良いことばかりではありません。使い始めて半年くらいのとき、鍵が開く・閉まる動作が遅くなり、何かに引っかかるような感じが出てきたので確認してみたら、下側のSADIOT LOCK2の本体がドア面から外れる方向にズレていたことがありました。「カバーだけ浮いている」のではなく、本体そのものの取り付けが緩んできているような状態でした。

このときは一条工務店に連絡してすぐに対応してもらい、直してもらいました。修理から半年以上経った今も、下側は問題なく動いています。

一方、上側は今も多少の隙間が残っている状態です。これは取り付け当初からあった隙間で、悪化はしていないため今のところ様子見にしています。

鍵が開かない・閉まらないとなると暮らしに直結する一大事です。我が家の場合は鍵の施錠・解錠が遅くなり、何かに引っかかるような感触が最初のサインだったので、「鍵の動きが少し重い・引っかかる」と感じたら、念のため本体に浮き・隙間がないか見てみることをおすすめします。違和感があれば、早めに一条のアフターサポートに連絡するのが安心です。
SADIOT LOCK2は他のスマートロックと比べてどう?
「これから後付けでスマートロックを選ぶ人」向けに、SADIOT LOCK2と主要な他社製品をざっくり比較します。一条の標準で最初から付いてくるSADIOTと違い、他社は自分で買って貼り付けるイメージです(2026年6月時点。購入前に各社公式で最新仕様の確認を)。
| 製品 | ハンズフリー | HomeKit/Siri | 指紋・暗証番号 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| SADIOT LOCK2 | ○(Hub必要) | ○(Hub2M) | ✕ | 一条の標準。常時給電 |
| Qrio Lock(Q-SL2) | ○ | ✕ | △ 別売パッド | 定番。販売終了表示あり・購入前に在庫確認を |
| SwitchBot ロック系 | ○ | ○(Matter) | ○ | 拡張が豊富 |
| SESAME 5 | ○ | ○(Matter) | ○ | 安い・反応が速い |
正直に書くと、SADIOT LOCK2は指紋・顔・暗証番号のような「スマホを出さない認証」に非対応で、反応速度も「ちょっと遅い」という声があります。実際、一条施主の中にはSESAMEやSwitchBotを上から被せたり載せ替えたりして指紋認証を足す人もいます。
ただ、一条で建てる人にとってSADIOT LOCK2は最初から標準で付いてくるのが最大の強み。すでに付いているものにHubを足すだけなので選定や貼り付けの手間がなく、しかも常時給電で電池交換も不要です。「まずは標準のまま使ってみて、不満が出たら拡張を考える」で十分だと思います。
まとめ:Hubは「手ぶら解錠」が欲しい人だけ買えばいい
- 一条のダンジュにはSADIOT LOCK2が標準。本体だけでも玄関でスマホ施解錠はできる。
- ハンズフリー解錠・外出先操作・Siri連携が欲しいなら、別売Hubを足す(リビングのコンセント側に置いて使用)。
- 設定はアプリで完結。解錠距離もタイムアウトもデフォルトで十分だった。
- 1年使って、手ぶらで玄関が開く体験は満足度が高い。Hub2Mの購入費(我が家は9,400円)はかかるが、電池交換の手間はない。
- ただし鍵の施錠・解錠の動きが遅くなり、確認したら本体がズレていた、ということが一度あった(修理対応済み)。鍵に関わる部分なので、たまに目で見て確認すると安心。
スマートロックは「家を建てるときに考える設備」のひとつ。これから一条をはじめ注文住宅を検討する方は、無料の一括資料請求で各社のカタログを取り寄せて比較するところから始めると、こうした標準装備の違いも見えてきます。