注文住宅を2社しか比べずに決めた話|一条工務店を選んだ理由と、今なら先に比べておく項目
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家を建てるとき、何社くらい比較するものなのか。
わが家が実際に比べたのは、2社だけでした。一条工務店と、見た目のデザインが好みだった地元の工務店です。最終的に一条工務店で建て、1年半住んでいますが、この選択自体に後悔はありません。
ただ「比べ方」については、今振り返ると思うところがあります。この記事では、2社しか比べなかった施主が何を決め手にしたのか、そして今なら、会社を決める前に何を比べておくかを書きます。
先に結論です
- 比較したのは2社(一条工務店と、地元の工務店)
- 決め手は住宅性能と太陽光発電システムの2点
- デザインは地元の工務店のほうが好みだったが、自分たちの優先順位が性能側にあった
- 性能を優先した判断は、1年半の実測値を見るかぎり間違っていなかった
- 一方で、「会社ごとの進め方の違い」は比較の項目として思いつかなかった
- 2社でも見学にはかなりの時間がかかった。これ以上増やすのは現実的ではなかった
比べたのは2社だけだった
わが家が候補にしたのは次の2社です。
1社目:地元の工務店
外観も内装も、単純に見た目が好みでした。デザインの引き出しが多く、実例を見て「こういう家に住みたい」と素直に思える会社でした。
2社目:一条工務店
こちらは性能面が理由です。断熱・気密の数値と、屋根一体型の太陽光発電システムが決め手になりました。
誤解のないように書いておくと、どちらかが劣っていたという話ではありません。デザインが好きなら1社目でしたし、実際かなり迷いました。最後に分かれたのは会社の優劣ではなく、自分たちが何を優先するかでした。
性能を優先した理由
わが家が重く見たのは、次の2点です。
住宅性能
家は建てたあと何十年も使うもので、断熱性能や気密性能は建ててから変えるのが難しい部分です。壁紙や照明はあとから交換できますが、壁の中はそうはいきません。あとから手を入れられないものを優先しよう、という考え方でした。
太陽光発電システム
もう1点が太陽光です。わが家は屋根に実容量13.750kWのパネルを載せています。平屋で屋根面積を確保できたこともあり、この規模を前提にできるかどうかは会社選びに直結しました。
1年半住んで、実測してみた結果
性能を理由に選んだ以上、それが本当だったかは数字で確認したいと考えました。このブログで実測を続けているのはそのためです。
いくつか例を挙げます。
- 床冷房を動かした夏の電気代は、床冷暖房を止めていた4月と比べて家全体の消費電力量が月537kWh→915kWhに増え、電気代は月+約3,900円でした(一条工務店の床冷房、電気代はいくら増えた?4月と7月を1日ごとに実測した結果)
- さらぽかを1年通して使った温湿度の記録は、一条工務店のさらぽか空調は本当に快適?SwitchBotで家中を1年実測した正直レビューにまとめています
数字が良かったところも、思ったほどではなかったところもあります。ただ、「性能を優先して選んだ」という判断そのものは、実測してみて納得できるものでした。
2社でも、見学にはかなりの時間がかかった
比較の方法についても書いておきます。わが家はどちらの会社も、実際の建物を見せてもらいました。
地元の工務店では、すでに完成していて、まだ住む前の状態の家を数件案内してもらいました。図面や写真ではなく実物を見ながら、その家の特徴をひとつずつ説明してもらえたのは、とてもありがたかったです。
一条工務店でも、打ち合わせをする展示場とは別に、実際の建物を見る機会がありました。契約する前に、宿泊体験もさせてもらっています。1回泊まってみると、展示場を歩くだけでは分からないことが分かります。
どちらも判断材料としては非常に有効でした。ただ、2社でもかなりの時間を取られたのは事実です。移動して、案内してもらって、説明を聞いて、家に帰って夫婦で話す。これを1社増やすごとに繰り返すことになります。
だからこそ思うのは、実際に足を運ぶ前の段階で、ある程度候補を絞れる材料があると助かるということです。見学は時間のかかる工程なので、そこに進む会社を選ぶ作業は、その前に済ませておきたい。

唯一の反省は「進め方」を比較の項目に入れなかったこと
一方で、比較の項目としてまったく思いつかなかったことがあります。契約したあと、打ち合わせや図面がどう進むかです。
わが家の場合、依頼した内容が図面に反映されているかは、自分で1枚ずつ確認して初めて把握できました。気づいた分は修正してもらえましたが、確認を自分の仕事として引き受ける前提だったという言い方が正確です(一条工務店の打ち合わせ内容が図面に反映されない?我が家で起きた9件の反映漏れと対策)。
コンセントの位置も同じでした。悩んだ場所は自分で3D CADに家電を並べて検討しましたが、それも自分で詰める前提で動いたからできたことです(一条工務店のコンセント位置は、悩む場所だけ無料の3D CADで家電を並べて決めた)。
こうした進め方が自分に合っているかどうかは、1社だけを見ていても判断できません。会社ごとにどこまで施主側が関わるのかは違うはずで、そこは比べてみないと分からない部分です。性能の数値にばかり目が向いて、ここを比較の項目に入れる発想がなかったのが反省点です。
複数社の提案をまとめて取り寄せる方法
ここから先は、これから会社を決める人向けの情報です。
前の章で書いたとおり、見学は時間のかかる工程です。足を運ぶ会社を絞り込む作業は、その前の段階で済ませておきたいというのが、実際に建てたあとの実感です。その段階で使えるのが、複数社へ一度にまとめて依頼できるサービスです。
最初に書いておくと、わが家はこの種のサービスを使っていません。2社を個別に回って決めました。ですので「使ってみた感想」は書けません。以下はサービスの概要の紹介です。
タウンライフ家づくりという、注文住宅を建てたい人と住宅会社をつなぐサービスがあります。
希望するエリアと家の条件を登録すると、住宅会社から次の3つをまとめた「家づくり計画書」を受け取れる仕組みです。
- 間取りプラン
- 資金計画(土地費用・諸費用を含む)
- 土地探し
そのほか、公式サイトには次のように書かれています。
- 利用は無料
- 一度の入力で複数の住宅会社に依頼できる
- 入力にかかる時間は3分程度
- 提案を依頼する会社は自分で選べる
- 提案するのは、国家基準をクリアした住宅メーカーのみ
- 会社ごとに提案の内容や方法は異なる(公式サイトに注記あり)
提案を作るのは、タウンライフではなく依頼を受けた住宅会社です。公式サイトにも「会社ごとに提案内容・方法が異なります」と書かれているとおり、届く内容は依頼先によって変わります。
それでも、間取りという形で提案が返ってくる可能性があるのは、この方法の面白いところだと思います。設計の考え方がいちばん出るのは間取りだと、建ててみて実感しました。カタログの写真からは、そこまで読み取れません。
この方法が向いている人
- 建てる時期と建築予定エリアがある程度決まっている人。条件が具体的なほど、返ってくる内容も具体的になります
- これから候補の会社を選ぶ段階の人。実際に足を運ぶ前の情報収集に向いています
- 複数社を比べたい人。まとめて依頼して条件を並べられるのが、この方法の中心的な使い方です
まとめ
- わが家が比較したのは2社だけ。決め手は住宅性能と太陽光発電システムでした
- デザインは別の会社のほうが好みでしたが、あとから変えられないものを優先しました
- 1年半の実測を見るかぎり、この判断自体は納得できるものでした
- 反省点は、「会社ごとの進め方」を比較の項目に入れなかったこと。性能の数値以外にも比べるべきことがありました
- 2社でも見学には相当な時間がかかりました。足を運ぶ前に候補を絞る材料があると助かります
2社で決めたこと自体を後悔してはいません。ただ、比べる項目が偏っていたという自覚はあります。
よくある質問
Q. 注文住宅は何社くらい比較するべきですか。
A. 一般的な目安を示す立場にはありませんが、わが家は2社でした。社数そのものより、何を比べるかと、足を運ぶ前にどこまで絞れているかが効いてくる、というのが実感です。
Q. 2社しか比べなくて後悔していませんか。
A. 選んだ会社については後悔していません。ただ、比較の項目が性能とデザインに偏っていました。打ち合わせがどう進むのか、図面や仕様の確認をどこまで施主側がやる前提なのかは、比較の項目として思いつきもしませんでした。
Q. デザインが好みだった会社を選ばなくてよかったのですか。
A. 迷いました。最終的には「あとから変えられないもの」を優先する判断をしました。この優先順位は人によって変わるものだと思います。
Q. 会社を比べるとき、実際の家は見せてもらえますか。
A. わが家の場合は2社とも見せてもらえました。地元の工務店では引き渡し前の家を数件、一条工務店では展示場に加えて契約前の宿泊体験もありました。ただし対応は会社ごとに異なりますので、ご自身で確認してください。