一条工務店の壁掛けテレビ用下地、外壁側は断熱材が薄くなる|2面に入れて分かったこと


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テレビを壁掛けにするつもりで、リビングの2つの壁に下地補強を入れてもらいました。どちらの壁にテレビが来ても対応できるように、という考えです。

結果を先に書きます。

  • テレビは今も床置きで、下地はどちらも使っていません
  • 下地を入れた部分は、断熱材が薄くなっていました

「下地は入れておけば損はない」とよく言われます。実際そのとおりだと思いますが、外壁側に入れる場合は少しだけ考える材料がある、という話です。

壁下地は「範囲」で指定できる

一条工務店では、壁下地の補強を高さの範囲で指定できます。

「この壁に下地を入れてください」ではなく、「床から600mmから1500mmまで」という頼み方になります。そして指定した範囲は図面にも記載されます。

我が家で実際に依頼したのは、この4箇所です。

場所指定した範囲(床からの高さ)目的
リビングの壁①600〜1500mmテレビの壁掛け
リビングの壁②600〜1500mmテレビの壁掛け
脱衣室(洗濯機置場)1250〜2150mm自作の自在棚(未実施)
洗面所950〜1850mmタオル掛けの設置

リビングの①と②は、**テレビを置く候補が2箇所あったので、どちらになっても困らないように両方へ入れました。**家具の配置や暮らし方は住んでみないと分からないので、選択肢を残しておきたかったからです。

このほかにニッチのある壁にも下地を入れています。こちらは打ち合わせで「550〜2350mm」と伝えていましたが、**建築中に見たらニッチ部分の全体(400〜2130mm)が下地になっていました。**現場で確認して分かったことです。

見積での扱い

見積書では、壁下地補強は高さの上限ごとに項目が分かれていました。

項目仕様数量金額
壁下地補強(室内)高さ:910mmまで一式7,500円
壁下地補強(室内)高さ:1820mmまで一式3,900円

数量が「一式」なので、**それぞれ何箇所分なのかは見積書からは分かりません。**上限が大きいほうが安く見えますが、含まれる箇所数が違えば当然そうなります。単価としての比較はできない、というのが正直なところです。

なお、ニッチのある壁の下地はニッチとセットの別項目でした。

項目数量金額
造作ニッチ/壁下地一式17,500円

こちらはニッチ本体を含む金額なので、下地だけの価格ではありません。

集計の仕方は担当者や契約時期によって変わる可能性があります。自分の見積書で項目名と仕様を確認してください。

いずれにせよ、壁下地補強は建築費全体から見ればごく小さい金額です。迷ったら入れておく、という判断は十分合理的だと思います。

建築中に見て気づいたこと

石膏ボードを貼る前に、柱・下地・配線の位置を写真に残していました。あとから物を取り付けるときの参考にするためです。

そのときの写真がこれです。

壁下地の合板と充填断熱材(テレビ候補の壁①)

緑色の柱の間に白い断熱材が入っていて、その手前に茶色い合板が帯状に入っています。これが依頼した壁下地の補強です。

もう一方の壁も同じでした。

壁下地の合板と充填断熱材(テレビ候補の壁②)

現場で実際に見たとき、合板が入っている帯の部分は、その上下と比べて断熱材が薄くなっていました。

考えてみれば当然で、壁の厚みは決まっています。そこに合板を追加すれば、その分だけ断熱材の入る余地が減ります。

下地だけの話ではなかった

同じ壁を見ていて、もう一つ気づいたことがあります。

電源やLANケーブルの通り道も、断熱材が薄くなっていました。

配線は壁の中を通ります。断熱材をよけて通すわけにはいかないので、そこも同じように削られます。

つまりこれは「下地補強のデメリット」というより、壁の中に何かを追加すれば、その分だけ断熱材が減るという、もっと単純な話です。

コンセントを増やしても、LAN配線を増やしても、程度の差はあれ同じことが起きます。下地補強だけを特別に警戒する必要はないというのが、写真を見返しての実感です。

それでも外壁側より間仕切り壁がいい

そのうえで、選べるなら間仕切り壁(部屋と部屋の間の壁)のほうがいいと思っています。理由は2つです。

1. 間仕切り壁にはトレードオフがない

外気に接していない壁なら、下地を入れても失うものがありません。同じ下地なら、失うものが少ないほうを選ぶのが自然です。

2. 範囲を広く取りやすい

外壁側は「広く取るほど断熱材が減る」ので、どこかで折り合いをつけることになります。間仕切り壁なら遠慮なく広く取れます。

これは後述する「たった100mmで詰む」問題に直結します。

間取りの検討段階で「テレビをどこに置くか」を考えるとき、その壁が外壁か間仕切りかという視点を1つ持っておくと、判断がしやすくなります。

建てる会社をこれから決める人へ

下地の範囲をどこまで細かく指定できるか、壁の断熱がどういう構造かは会社ごとに違います。こうした仕様の考え方は、契約前に各社の資料で見比べておくと後の打ち合わせが楽になります。

複数のハウスメーカー・工務店にまとめて資料請求できるサービスがあります。届くのは各社の一般的なカタログが中心で、これだけで会社を決められるものではありません。比較の出発点として使うものです。建てる時期と建築予定エリアがある程度決まっている人向けです。

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天井下地には2種類ある

壁の話が続きましたが、天井にも下地補強があります。こちらは種類が2つあり、記号で書き分けられています。

我が家はロールスクリーンを自分で取り付けるために、天井に下地を入れてもらいました。図面を見たらGとMが混在していたので、同じロールスクリーンを付けるのになぜ違うのかが分からず、打ち合わせで質問しました。

一条工務店の資料をもとに整理すると、違いはこうなっています。

天井下地G天井下地M
種類12mm合板(下地38×38と併記)204材(下地38×89)
耐荷重455mm角につき15kgまで204材1つにつき25kgまで

耐荷重は204材(M)のほうが大きいことが分かります。

資料には12mm合板と下地38×38が併記されていますが、どう組み合わさっているのかまでは確認していません。気になる場合は設計士に構造を聞いてください。

このとき口頭でもらった説明が、翌々日にLINEで訂正されました。

「昨日の打ち合わせで合板下地をMと言いましたが、逆の説明をしました。申しわけありません。」

設計士でも打ち合わせの場では言い間違えるくらい紛らわしいということです。天井に物を吊るす予定があるなら、記号の意味を図面と資料で確認しておいたほうがいいと思います。

なお我が家は、質問した結果すべての箇所が天井下地M(204材)に統一されました。

下地の位置は記録しておく

下地を入れたら、入れた場所を自分で記録しておくことをおすすめします。

図面に範囲が書かれていても、住み始めてから「あの下地、どのへんだったっけ」となります。壁を叩いても、断熱材が詰まっている一条の壁は音の違いが分かりにくいです。

我が家でやったのは2つです。

1. 石膏ボードを貼る前に写真を撮る

上に載せたような写真です。柱の位置、下地の範囲、配線の通り道が一目で分かります。壁全体が入る引きの写真と、寸法の当たりがつく写真の両方があるといいです。

2. 天井下地の位置をマスキングテープで記してもらう

引き渡し前の打ち合わせで、監督に天井下地の位置をマスキングテープで記してもらいました。

施主「下地の位置に関して、リビングと玄関は印がついてました。ありがとうございます。あと、4.5帖用室の自在棚上の下地のところもお願いします。」

天井は写真だけだと位置の見当がつけにくいので、現物に印があると助かります。引き渡し前に頼めば対応してもらえます。

それでも「下地がない」ことはある

下地の限界も書いておきます。

脱衣室のホスクリーン(室内物干し)を、引き渡し後に100mmだけ動かしたいとお願いしたことがあります。返ってきた答えはこうでした。

「現場にて下地の確認をしましたが、御要望の100mm移動は下地がなかったのでできませんでした。」

たった100mmでも、下地がなければ動かせません。

だからこそ、下地は「点」ではなく「範囲」で頼む意味があります。広めに取っておけば、あとから位置を微調整できる余地が生まれます。

正直なところ

最後に正直な話を書きます。

2面に下地を入れましたが、テレビは今も床置きで、どちらも使っていません。

しかも妻からは、次にテレビを買い替えるときはプロジェクターにしてほしいと言われています。天井のダクトレールに取り付ける想定です。そうなると、この壁の下地は永久に使わないかもしれません。

そしてそうなったときのために、天井にスクリーン用の下地を入れておけばよかったと今は思っています。壁の下地は2面も用意したのに、天井のことは考えていませんでした。

そして、**下地を入れた壁のあたりが寒いと感じたことは一度もありません。**冬に触っても違いは分かりませんし、室温にも表れていません。

なので「断熱材が薄くなる=住み心地が悪くなる」という話ではありません。面積としてはごく一部ですし、そもそも配線の通り道でも同じことが起きています。

それでも書いておきたかったのは、壁の中で何が起きているかを知ったうえで場所を選ぶのと、知らないまま「とりあえず全部の壁に」とするのとでは、結果が変わってくると思うからです。

我が家の場合、2面に入れた判断そのものは後悔していません。建築費全体から見れば小さい金額で、選択肢を2つ残せるなら安いものです。ただ、もし片方が間仕切り壁だったら、迷わずそちらを広く取っていたと思います。

まとめ

  • 壁下地の補強は高さの範囲で指定でき、図面にも記載される(我が家はH=600〜1500など4箇所)
  • 見積は高さの上限ごとに項目が分かれる(910mmまで/1820mmまで)。数量は「一式」で箇所数は見えない。ニッチの下地はニッチとセットの別項目
  • 下地を入れた部分は断熱材が薄くなる。 壁の厚みは決まっているので当然の結果
  • ただし電源やLANの配線ルートでも同じことが起きている。 下地補強だけを警戒する必要はない
  • 選べるなら外壁面より間仕切り壁。失うものが少なく、範囲を広く取れる
  • 天井下地はG(12mm合板・455mm角15kgまで)とM(204材・1つ25kgまで)の2種類。設計士も言い間違えるくらい紛らわしいので図面と資料で確認する
  • 下地の位置は写真とマスキングテープで記録する
  • 下地がなければ100mmすら動かせない。だから「点」ではなく「範囲」で頼む
  • 壁だけでなく天井も考える。 我が家はプロジェクター用スクリーンの下地を入れそびれた

よくある質問

Q. 壁下地の補強はいくらかかりますか?

我が家の見積書では「壁下地補強(室内)」が高さの上限ごとに分かれており、910mmまでが7,500円、1820mmまでが3,900円でした。ただし数量が「一式」のため、それぞれ何箇所分かは読み取れません。ニッチのある壁の下地は「造作ニッチ/壁下地 一式 17,500円」としてニッチ本体とセットの項目でした。集計の仕方は担当者や契約時期によって変わる可能性があるので、自分の見積書で確認してください。いずれにせよ建築費全体から見れば小さい金額です。

Q. どのくらいの範囲を指定すればいいですか?

我が家はテレビの壁掛け用にH=600〜1500mm(900mm幅)を取りました。金具の種類やテレビのサイズが決まっていない段階なら、広めに取っておくほうが後悔しません。ただし外壁面の場合は、広く取るほど断熱材が減ります。

Q. 天井下地はGとMのどちらを選べばいいですか?

耐荷重は204材(M)のほうが大きくなります。我が家はロールスクリーン用にGとMが混在していましたが、質問した結果すべてMに統一されました。何を吊るすのか、何kgになるのかを伝えて相談するのが確実です。

Q. 断熱材が薄くなると、結露のリスクはありますか?

我が家では結露は発生していません。ただし専門的な判断が必要な話なので、気になる場合は一条工務店の担当者に直接確認することをおすすめします。

Q. 引き渡し後に下地の位置を調べる方法はありますか?

下地探し器(センサータイプ)である程度は分かりますが、一条の壁は断熱材が充填されているため反応が読みにくいことがあります。図面に範囲は記載されていますが、建築中に写真を残しておくのが確実です。

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