一条工務店の気密測定は何回やる?我が家のC値0.40を深掘りしたら分かった意外な事実


一条工務店で家を建てると、気密測定が行われ、C値(家の隙間の少なさを表す数値)の報告書をもらえます。我が家の結果はC値0.40。一条の規定値0.5以下をクリアした、良い結果でした。

先に書いておくと、この記事は一条への後悔や不満の記事ではありません。数字そのものには満足していますし、こちらの質問に担当者が都度確認して答えてくれたことにも感謝しています。

ただ、報告書の数字について「これは何回測ったうちの、どの値なんだろう?」と確認していったら、報告書1枚からは見えない事実がいくつも分かりました。これから一条で建てる人が同じ確認をできるように、我が家のやり取りをそのまま公開します。

この記事でわかること

  • 一条工務店の気密測定のルール(時期・回数・規定値)
  • 我が家のC値0.40について「何回測ったうちの、どの値か」を確認していった経緯(最初の回答と、後から出てきた話の違い)
  • 再測定のときに起きた「目張り」の話
  • これから建てる人が気密測定で確認すべき4つのポイント

結論を先に

  • 最初の回答は「2セット測定」。1回目の結果を尋ねたところ、対面での説明で**「実は全4回(1回目は風で棄却)」**という、より詳しい話が出てきた
  • ただしこの「全4回」の内訳は、書面での最終確認は最後までもらえなかった(後述)
  • 「結果の範囲と平均値を教えてほしい」というお願いには、最終的な回答はもらえなかった
  • 代わりに提案されたのは、追加の指摘対応と合わせた**「気密測定のやり直し」**
  • 一貫していたのは、聞けばその都度ていねいに説明してもらえる。ただ、こちらから聞かない限り出てこない情報も多いという実感

一条工務店の気密測定の基本ルール

まず、我が家を担当した会社から説明を受けたルールを整理します(我が家が受けた説明ベースです)。

  • 時期と回数:中間時(パネル・サッシ・内部配管・気密施工が終わった段階)に1回
  • 規定値:C値0.5c㎡/㎡以下。満たさない場合は「漏気部分の特定→補修→再測定」を規定値を満たすまで繰り返す
  • 報告書:測定結果のグラフ、測定場所、そしてデータ改ざん防止のための測定器レシートの貼り付けがセット
  • C値はJISでは四捨五入で小数第一位(0.4)ですが、独自に比較しやすいよう小数第二位(0.40)まで出しています

※一条工務店は地域ごとに施工を担当する会社があり、細かいルールの運用は担当会社によって異なる可能性があります。この記事は我が家を担当した会社での体験に基づく内容で、「一条工務店なら必ずこう」と一般化するものではありません。

我が家の報告書から分かる測定の中身も書いておきます。測定はJIS A 2201(送風機による減圧法)に沿った方法で、専用の気密測定器を使います。1回の測定では減圧の強さを5段階変えて計測し(我が家の場合、圧力差およそ19〜51Paの5点)、その結果からC値を算出します。報告書には、測定時の建物条件(換気口や排水管などをどう処置したか)まで一覧表で記載されていました。

ここまでは、いろいろなブログにも書かれている一般的な情報だと思います。ここから先が、我が家で実際に確認して分かったことです。

確認して分かったこと①:最初の回答は「2セット」、聞いていくと「全4回」に

報告書を受け取ったとき、私はこう質問しました。

「今回の測定サンプル数は1でしょうか?それとも数回測ったうちのどれかの結果でしょうか?あれば結果の範囲と平均値を教えてほしいです」

測定にはばらつきが出るものなので、他社では3回測定の平均値を出すケースが多いと事前に調べて知っていたからです。実は私が特に気にしていたのは、気密測定の値は0.1程度ばらつくことがあると聞いていたからでした。もし1回目の値が悪ければ、規定値0.5をぎりぎり超えているかもしれない。良い数字(0.40)を見て安心してよいのか、少し不安がありました。

最初の回答は「2セット測定の結果」というものでした。1回目の結果も教えてほしいとお願いし、その後の打ち合わせの場で詳しく聞いていくと、話はさらに詳しくなりました。

  • 実は気密測定は全4回実施されていた
  • 1回目は測定中にどこからか風が入り、測定値がありえない値になったため棄却
  • 報告書に採用されたのは2回目の結果(C値0.40)で、有効な3回(2〜4回目)の中で**「2番目に良い値」**。平均値ではない
  • 3回目と4回目の値は、担当者側も測定業者から聞いていない

ここまでが、対面での会話をもとに私が理解した内容です。ただし、この「全4回」という内訳について、その後LINEで文章として「合っています」という確定回答はもらえませんでした。 「結果の範囲と平均値を教えてほしい」とお願いした点も、次のセクションで書く通り、最後まで回答が来ないまま話が進みます。

確認して分かったこと②:「2番目に良い値」は一条のルールだった

これを聞いたときの最初の感想は「え、そういうものなの?」でした。ただ、担当者の説明によると、これは我が家だけの特別な処理ではなく、決められたルールに沿った運用とのことでした。

  • 3回測定して、その中で2番目に良い値が0.5以下であることを確認する
  • 最も悪い値が0.5を超えていても、それだけでは補修はしない。ただし、あまりにも悪い値(説明の中では0.7という数字が出ました)の場合は補修を行う

つまり「2番目に良い値で判定する」こと自体は決められた手順で、隠していたわけではありません。聞いたら教えてくれました

なお、「2番目に良い値」を採用する理由として、説明の中では**「測定のばらつきは通常小さいものなので、2番目の値でも実質的には平均に近い数字になる」**というニュアンスの話もありました。ただしこれはあくまで一般論としての説明で、我が家自身の3回の値がどれくらい近かったのかは、結局最後まで教えてもらえませんでした(前述の通り、範囲と平均値のお願いへの回答は来ませんでした)。そのため我が家では、「ばらつきは小さいはず」という説明をそのまま受け止める形になりました。

ただ、それでも私にはひとつ引っかかる点がありました。「あまりにも悪い値なら補修する」というルールなのに、**一条側が3・4回目の値を把握していないなら、補修が必要なほど悪い値だったかどうか、誰が判断したんだろう?**という点です。この点は測定結果の範囲と平均値を教えてほしいと重ねてお願いしました。

そして、この「範囲と平均値を教えてほしい」というお願いへの回答は、結局最後まで届きませんでした。 年末に一度「担当部署へ確認中、年明けに報告します」という返事はありましたが、年明け後もこの件についての報告はないまま、話は次のセクションで書く「引き渡し前の再測定」に切り替わっていきました。引き渡し前は他にも確認事項が多く、お互いにそちらへ手一杯になっていった、というのが実際の経過だと思います。

(※我が家の場合、入居後の温湿度の安定ぶりからみて実際の気密性能に不満はありません。これはあくまで「判定プロセスの分かりにくさ」の話です)

確認して分かったこと③:再測定で起きた「目張り」の話

我が家は引き渡し前の各種確認のやり取りの中で、気密測定をもう一度実施してもらえることになりました。

その再測定の後、たまたま別の確認で分かったことがあります。お風呂場の排水口から、風を感じるくらいしっかりと空気が逆流していたのです。原因は、排水口の部品がしっかり設置されていなかったこと。時期からみて、再測定のときもこの逆流は起きていたはずでした。

確認をお願いしたところ、現場監督経由で次の回答がありました。

  • 測定員が「普通は空気が入ってこない箇所」から風を感じることを疑問に思い、そこから風が入らないように目張りをして測定した
  • 普段は空気が入ってこない箇所なので、測定値への大きな影響はないと思われる

この説明自体は筋が通っています。実際、気密測定では換気口や排水管などを閉じたり目張りしたりするのはJISに沿った標準的な処置で、我が家の報告書の「測定時の建物条件」にも、排水管は「封水または目張り」と明記されていました。目張りすること自体が問題なのではありません。

私が引っかかったのは、そこではなくこの一点です。

風が入ってくる原因が分からないまま目張りするのは、ちゃんとした測定とは言えないのではないか。

たとえば、外れていた部品を正しくはめても、その奥のパッキンが破損していれば風は入ってきます。原因を特定していれば「パッキンの交換が必要」と分かる。目張りで塞いでしまうと、その補修チャンスを見逃します。

気密測定の目的は「性能を満たしているかの確認」だけでなく、「補修すべき箇所を見つけること」でもあるはずです。

確認して分かったこと④:引き渡し前の再測定は「前回より悪くなる」と言われた

ここは正直に書きます。再測定の報告書は、探したのですが手元に見当たりませんでした。 数字が確認できないものを断定的には書けないので、ここは記憶ベースの話としてお伝えします。

引き渡し前、別件の指摘対応の中で気密測定をもう一度実施してもらえることになりました。その際、「なぜ2回目(再測定)は悪くなるのか」と現場監督に聞いたところ、**「2回目のほうが悪くなるものだ」**という説明を口頭で受けたのを覚えています。実際の数値までは記録が残っておらず、悪化の幅は分かりません。

理由としては、最初の測定以降も設備の取り付けなどで壁や天井に手が入る工程が続くため、測定のたびに条件が変わりうる、というのは感覚的に納得できる説明でした。

ここで一つ、付け加えておきたいことがあります。最初の報告書(C値0.40)の測定日は2024年12月6日でした。我が家の引き渡しは2025年2月中旬だったので、測定日は引き渡しの2ヶ月半ほど前になります。担当者からは「中間時(パネル・サッシ・内部配管・気密施工後)の測定」と説明されていましたが、私の体感では、この時期の家は工程の「中間」というより、すでに完成にかなり近い状態でした。実際、報告書の竣工年月日の欄には、測定前日の日付が記載されています。「中間時」という言葉が工程表のどこを指すのか、我が家でも正確には分かりません。

言えるのは、「最初にもらった報告書の数字=引き渡し時の家の数字」とは限らないということです。測定日がいつで、それが工程全体のどのあたりなのかは、一条に限らずハウスメーカー選びで気密性能の数字を見るときに確認する価値があると思います。

それでも一条の気密性能には満足している

ここまで読むと不信感の記事に見えるかもしれませんが、実際の住み心地は逆です。

入居して1年以上、家の温度も湿度も驚くほど安定しています。梅雨でも室内の湿度はほぼ変わらず、冬も乾燥で困ることがありませんでした。これは高気密・高断熱と熱交換換気があってこそで、C値0.5以下という性能が実際に効いていることを、日々の実測データで実感しています。

つまり「性能はホンモノ。ただし、報告書1枚がすべてだと思わずに、中身を確認する価値はある」というのが我が家の結論です。

これから建てる人へ:気密測定で確認すべき4つのポイント

我が家の経験から、これから一条(に限らず高気密をうたうハウスメーカー)で建てる人が確認しておくとよいポイントは次の4つです。

① 測定は何回行われ、報告値は「どの回の・どんな基準の」値か

平均値なのか、◯番目に良い値なのか。ルール自体は各社で決まっていますが、聞かないと説明されないことが多いはずです。

② 報告書に載らなかった回の値(範囲や平均値)ももらえるか

測定のばらつき幅が分かると、報告値の信頼度も分かります。

③ 測定中に目張りなどの処置がなかったか。あった場合、風の原因は特定されたか

換気口や排水管の目張りは標準的な処置ですが、原因不明の風を塞いで測定していたら、それは補修すべき箇所を見逃しているサインかもしれません。

④ そのC値は「いつ時点」の測定か

測定日が工程全体のどのタイミングかで、値は変わりえます(我が家は再測定で「前回より悪くなる」と言われました)。カタログやブログで見るC値が、いつ・工程のどの段階の測定かも、意識しておくと数字の見え方が変わります。

そして可能なら、測定への立ち会いを相談してみてください。我が家は立ち会わなかったからこそ、後からこれだけの確認が必要になりました。

まとめ

  • 我が家のC値は0.40(規定0.5以下をクリア)。結果と実際の住み心地には満足
  • 最初の回答は「2セット」。聞いていくと「全4回」というより詳しい話が出てきたが、この内訳の書面での確定回答は最後までもらえなかった
  • 「結果の範囲と平均値を教えてほしい」というお願いには、最終的な回答はもらえなかった
  • 再測定では、原因不明の風を目張りして測定していたことも判明
  • 引き渡し前の再測定は「前回より悪くなる」と口頭で説明を受けた(具体的な数値の記録は見当たらず)
  • どれも「食い下がって聞いたから、ここまでは分かった」こと。ただしすべてが明確になったわけではない。報告書の数字を受け取ったら、その裏側を質問する価値はある

よくある質問

Q. C値とは何ですか?

家全体の隙間面積(c㎡)を延床面積(㎡)で割った数値で、小さいほど隙間が少ない=高気密です。一条工務店の規定値は0.5以下で、これは業界でもトップクラスに厳しい基準です。

Q. 一条工務店の気密測定はいつ・何回行われますか?

我が家が説明を受けたルールでは、中間時(パネル・サッシ・内部配管・気密施工後)に1回が基本とのことでした。規定値を満たさない場合は補修と再測定が繰り返されます。なお1回の「測定」は、減圧の強さを5段階変えた計測のワンセットで、我が家ではこのセットが4回行われていました。担当会社によって運用が異なる可能性もあるため、詳しくは自分の担当者に確認するのが確実です。

Q. 気密測定に立ち会えますか?

担当者に相談すれば立ち会える可能性はあります(現場や時期によります)。立ち会いが難しい場合でも、この記事の「確認すべき4つのポイント」を後から質問することはできます。我が家も測定後の質問だけでここまで確認できました。