一条工務店で平屋にした本当の理由|施工面積の半分課金される「パラペット」に自分で気づいた話
この記事でわかること
- 一条工務店(グランドスマート)で、最初は2階建てで検討していたのに平屋に変えた経緯
- 「施工面積」と「延床面積」の差4.7坪の正体に、自分で気づいた話
- パラペット屋根が坪単価の半分で算入される仕組みと、その説明を巡るやり取り
- 平屋にすると発生する「平屋割増」の実額(うちの見積では1,878,600円)
前の家はコンパクトさとは逆の家だった
以前住んでいたのはミサワホームの家で、蔵のある中二階つき、実質3階建てのような5LDKでした。収納は多く、広さにも余裕がありましたが、収納が多い分だけ物がどんどん増えていく感覚がありました。
そして何より掃除が大変でした。コードタイプの掃除機では何回もコンセントを抜き差しすることになるので、バッテリー駆動のスティックタイプに買い替えたのですが、今度は家が広くて掃除の途中でバッテリーが切れるという状態でした。
次の家では「機能性のいいコンパクトな家」にしたい。これが一条工務店で家づくりを始めたときの一番の軸でした。
最初から平屋を考えていたわけではなかった
実は、最初の間取り案は平屋ではありませんでした。1階でほとんどの生活が完結する2階建てを検討していて、その結果1階が広く、2階が狭くなっていきました。
図面を見ながら「坪数の割に金額が高いな」と感じてはいたのですが、その理由がはっきりしたのは、自分で数字を確認したときでした。
施工面積と延床面積の差、4.7坪の正体
打ち合わせの中で、坪単価の計算に使われる「施工面積」と、実際に暮らせる床面積である「延床面積」の間に、約4.7坪の差があることに気づきました。
そこで担当者に聞きました。
施工面積と延床面積の差の4.7坪はどこの部分になりますか? パラペット屋根の部分は、施工面積に1/2で算入されますか?
回答は「パラペット屋根は施工面積の1/2で算入される」というものでした。正確には「パラペットに限らず下屋(げや)も同様」という説明でしたが、下屋とは、2階が乗っていない1階部分にかかる屋根のことです。つまり形がパラペットでも普通の屋根でも、「1階の上に2階がない部分」は同じ扱いということです。
1階の上に2階が乗っていない部分は、坪単価の半額という形で「面積」にカウントされる仕組みだったということです。うちの場合、この部分が4.7坪ありました。
バルコニーの1/2は聞いていたのに、パラペットは聞いていなかった
バルコニーが施工面積の1/2で算入されるというルールは、事前に担当者から聞いていました。設備カタログにもバルコニーの欄には「1/2」という記載がありました。
でも、バルコニーは人が立ち入って使える場所です。一方パラペットは、基本的に人が出入りする前提の場所ではないので、私は屋根と同じ扱いだと思っていました。その部分に坪単価の半分がかかるということは、こちらから確認するまで説明がありませんでした。カタログのパラペットルーフの欄には、そもそも1/2という記載自体がなかったのです。
これを先に知っていれば、
- 値段が同じなら、実際に使えるバルコニーにする
- 同じ値段で吹き抜けにして、屋根の太陽光パネルを増やせるようにする
といった比較検討ができたはずでした。率直にそのことを伝えたところ、担当者からは「ご説明不足で申し訳ありません」「今後このようなことがないよう、以後気をつけて説明いたします」という返答があり、次の打ち合わせで屋根について改めて説明を受けることになりました。
「無駄なパラペット」に気づいて、平屋を自分で提案した
このやり取りをきっかけに、「人も入れないパラペットにお金をかけたくない」という気持ちが固まりました。
では代わりにバルコニーや吹き抜けにするかというと、それも違いました。
- 吹き抜け:一条の家は気密性が高い分、音が響きやすいと聞いていました。2階の吹き抜けに接する部屋は音がうるさくなると聞いていたので、吹き抜けはしたくありませんでした
- バルコニー:雨漏りのリスクが高くなりそうで、避けたいと思っていました
1階を広く・2階を狭くするくらいなら、いっそ2階自体をなくして平屋にできないか。そう考えて、自分で間取り案を作り、担当者に提案しました。
こちらの案はあくまで素人目線だったので、使い勝手や構造の面で担当者側からも別案の検討・提案を受けながら、最終的な間取りに落ち着いていきました。
平屋にすると「平屋割増」がかかる(実額公開)
ここは正直に書いておきます。平屋にすれば安くなる、という単純な話ではありません。一条工務店では平屋にすると「平屋割増」という費目が発生します。うちの見積では一式 1,878,600円でした。
約190万円の割増と聞くと大きく感じますが、平屋にすることで階段などの2階建てに必要だった部分がなくなるため、実際の総額で見ると割増感はそれよりも小さくなります。「パラペットに払う費用」と「平屋割増」を天秤にかけて、納得して平屋を選びました。
平屋にして1年半、良かったこと
- パラペットのような「人が使えないのに費用がかかる面積」がなくなった
- 生活動線が1フロアで完結。前の家から使っているスティックタイプの掃除機で、掃除は15分程度で終わるようになった(前の家ではバッテリーが途中で切れていたのに)
なお、部屋数が減る分の収納は、自作も含めて14か所の自在棚でカバーしています。ただ、自在棚にも費用はかかるので、これは「良かったこと」というより平屋で暮らすための工夫です。詳しくはいずれ別の記事で書く予定です。
こんな人は、一度施工面積の内訳を確認してみてほしい
- 1階を広く・2階を狭くする間取りを検討している人
- バルコニーや吹き抜けを迷っている人
- 坪単価の割に総額が高く感じている人
担当者からすべて自動的に説明されるとは限りません。施工面積と延床面積の差がどこから来ているのか、金額に納得できるまで自分で確認することをおすすめします。
まとめ
- 前の家(ミサワホームの蔵付き5LDK)の掃除・物の増えやすさから「コンパクトで機能的な家」を目指した
- 最初の案は1階が広い2階建てで、パラペット屋根の面積が4.7坪あった
- パラペット屋根は施工面積の1/2で算入される仕組みだったが、事前の説明はなかった(バルコニーの1/2は説明あり)
- 吹き抜けは音、バルコニーは雨漏りリスクで避けたかったため、平屋を自分で提案した
- 平屋割増1,878,600円はかかったが、階段等が不要になる分も含めて納得して選んだ
- 掃除が15分で終わる今の暮らしに満足している