一条工務店グレイスキッチンのフロントオープン食洗機(NP-60EF1W)を1年使った正直レビュー|後悔ポイントも公開


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一条工務店のグレイスキッチンを選んだとき、オプションで悩んだ設備の一つが「フロントオープン食洗機」でした。1年使ってみて、結論から言うと満足度はかなり高いです。ただし、メーカーのカタログには書かれていない「想定外」が3つありました。今回はその正直なところまで公開します。

採用した食洗機の基本情報

我が家で採用したのは、パナソニックのフロントオープン食洗機NP-60EF1W(幅60cm)です。

  • 本体希望小売価格:517,000円(税込・工事費別、Panasonic公式)
  • 一条工務店グレイスキッチンのオプション価格設計時点(約2年前=2024年頃)で25万円
  • 容量:約12人分・72点(4人家族の3食分相当)
  • 洗剤:キュキュット食洗機用クリア除菌を使用
  • お手入れ:残菜フィルター自動洗浄(特許)により、週1回程度の確認で十分

食器が入った状態の下かご

価格について注意:本体定価が517,000円なのに対し、私が支払ったのは一条工務店のグレイスキッチン限定オプション価格(設計当時で25万円)です。本体定価より大幅に安いのはこのオプション価格だからで、単品で買うと話が変わります。この記事の価格情報は「設計時点・グレイスキッチンの場合」として読んでください。

どこで買えるの?:NP-60EF1Wはパナソニック公式が「お取り扱い先を限定、商品単体での販売はおこなっていない」と明記しているシステムキッチン専用品です。Amazonや楽天などで一般消費者が単品購入することはできず、基本的には新築・リフォーム時にキッチンとセットで導入する形になります。

1年使って実感したメリット

洗い物の回数が激減した

前の家では、平日は朝晩、休日は朝昼晩と食洗機を使い、鍋は食洗機対応のものでも手洗いしていました。今は平日夜1回、休日も鍋が多いときだけ昼夜2回で済んでいます。容量が大きい分、まとめ洗いができるようになったのが一番の変化でした。

特に実感するのが、大きな鍋も一緒に洗えるようになったことです。我が家ではフィスラーのステンレス両手鍋20cm(旧品番4011・現在は後継品あり)を使っていますが、以前の浅型の食洗機では庫内に入らず手洗いするしかありませんでした。NP-60EF1Wのフロントオープン式で大容量の下かごには、この鍋がすっぽり収まります。フィスラーのステンレス製品は公式も食洗機対応を明記しており、洗い上がりも問題ありません。

フィスラー鍋の底面(旧品番4011・20cm・Made in Germany)

フィスラーの鍋が下かごに収まっている様子

残菜フィルターのお手入れがほぼ不要

前の家の食洗機は、残菜フィルターに毎日カスが残り、こまめな掃除が必要でした。NP-60EF1Wは残菜フィルター自動洗浄機能のおかげで、フィルターにほとんど残菜が溜まりません。最初は「実は排水口にそのまま流しているだけでは?フィルターの意味があるの?」と疑問に思いましたが、調べると仕組みが分かりました。フィルターは洗浄中に残菜が食器に再付着するのを防ぐキャッチャーとして機能しており、各排水工程のタイミングで残菜ごと自動洗浄・排出する設計になっています。「フィルターを素通りして流す」のではなく「一度キャッチして、排水と一緒に流す」という順序です。なお、大きな残菜は事前に取り除くのが前提なので、野菜くずなどは庫内に入れる前に捨てるようにしています。

残菜フィルター部分

予備洗いなしでもしっかり洗える

我が家では、鍋の焼き付きや焦げ付きなどよっぽどひどい汚れ以外は、シンクで予備洗いせずそのまま入れています。カレーや炒め物の鍋もそのまま入れることがほとんどですが、仕上がりは問題ありません。「予洗い不要」はカタログの謳い文句でよく見かけますが、1年使った実感としても、普段の調理汚れであればほぼ予備洗いは不要だと感じています。

ナノイーXの消臭効果

ナノイーX搭載で、庫内が夜まで臭くなりにくいのも気に入っています。実際に「あれ、ちょっと臭うかな」と思った日は、たいていナノイーXの設定をうっかりつけ忘れていたときでした。逆に言えば、設定していれば効いている証拠だと感じています。公式データでもカレー24時間後の臭気強度は自然放置で3.5に対し、ナノイーX使用で1.8とされています。

正直に書く、デメリット・後悔ポイント

ここからは、カタログには載っていない実体験ベースの不満点です。良い面だけでなく、こうした点まで書くのがこのブログの方針です。

上かごが固定部から外れて傾く

上かごのスライドレール全体

上かごはスライドレールで手前に引き出せる構造になっています。上かごがレール上の定位置からずれないように、上かご側の樹脂フックと、スライドレール側の小さな金属の突起が噛み合って固定される仕組みです。

フックと突起の位置(赤丸2箇所)

スライドレール側の突起(寄り)

ただ、このレール側の突起がかなり小さく、引っかかりが浅いのです。そのため、食器を多めに入れた状態で上かごを奥に押し込むと、フックが突起を簡単に乗り越えてしまい、上かごがレールから外れて手前側が傾くことがありました。

正常時のフック

フックが外れた状態

正常時とフックが外れた状態を比べると、金具の位置がはっきりずれているのが分かります。食器が多いときは「このまま落ちないか」と少し怖くなる場面もあります。あくまで「我が家の使い方では」という前提ですが、容量が大きいゆえに食器を載せがちになることが一因かもしれません。

容量が大きすぎて悩む日がある

72点という容量は4人家族の3食分相当に設計されていますが、洗い物が少ない日は「少ないのに回すのは水も洗剤も電気代ももったいないな」と思いつつ、かといって手洗いするのも面倒で迷うことがあります。逆に物が多い日は、容量があるからこそ「全部入れてしまえ」とパズルのように配置を悩むことになり、ちょうどいい日が意外と少ない印象です。

洗浄中に中断できない

前の家の食洗機はボタン一つで一時停止ができましたが、NP-60EF1Wはドアを開けないと操作できません。一度「ちょっと止めて1枚追加したい」と思ってドアを開けたところ、稼働中の水が勢いよく出てきました。追加投入を前提にした使い方はできないと考えておいたほうがいいです。

運転状態が分かりにくい

運転状態は床への投影ランプで確認する仕様です。洗浄中は青点滅、乾燥中は赤点滅、ナノイーX動作中は青のゆっくり点滅と一応区別はありますが、洗浄中とナノイーXはどちらも青で点滅速度の違いだけなので、パッと見ではほぼ区別できません。操作パネル自体には数字や進捗バーの表示はなく、今どのフェーズにいるかは慣れるまで分かりにくいです。

床ランプ・乾燥中(赤点滅)

床ランプ・青(洗浄中またはナノイーX)

操作パネル

「臭い」について──ネットの不満と我が家の実感

価格比較サイトなどでは「庫内が生臭い」という低評価の声も一部見られます。我が家ではナノイーXの設定をオンにしていれば特に気になっていません。そもそも我が家は1日1回夜にまとめ洗いしているので、朝から夜まで汚れた食器を庫内に放置することになりますが、それでも臭いは気になっていません。とはいえ、設定や使い方によって感じ方に差が出る可能性はあるため、「臭いが気になる」という評判が気になって検索された方には、両方の声があることをお伝えしておきます。

グレイスキッチンで食洗機を検討している人へ

  • 価格は「グレイスキッチン限定オプション」かつ「設計時点」のものなので、見積もり時点の最新価格を必ず確認してください。
  • 容量の大きさはメリットでもありますが、毎回フル稼働させるほどの量がない家庭では、使うか手洗いかを毎回判断するひと手間が発生します。
  • 洗浄中の追加投入や一時停止を頻繁にしたい方には不向きです。入れ忘れがないよう、最初にしっかり配置を決める使い方が合っています。

まとめ

NP-60EF1Wは、洗い物の回数を大きく減らし、フィルター掃除の手間からも解放してくれる満足度の高い設備でした。一方で、上かごのズレや洗浄中断ができない点など、1年使って初めて気づいた不満もあります。価格は「設計時点・グレイスキッチン限定オプション」という前提を踏まえつつ、検討の参考にしていただければと思います。